a piece of cake

理学療法士→青年海外協力隊→セブ島インターン留学→カナダワーホリを経て、2016年9月5日世界一周に出発。

ワイナポトシ登山③

深夜12時
浅い眠りから目覚めたけど
十分な睡眠は結局とれんかった
とりあえずベッドに横になって体を休ませた感じ
でも疲労の蓄積も高山病の影響もほとんどない
ますます登頂の可能性が出てきた

その気持ちと裏腹に天気は急激に悪化
雲全体に覆われて星1つ見えず
昨日のキレイな青空はどこへやら

アイゼン、ハーネス、命綱、ヘルメット、ピッケル
冬山の装備を全て整えてアタック開始!
まずは順調に登り始め
1箇所目の難関
斜度約30度の雪面とロープによる登山
ヘッドライトで足元を照らしながら
ゆっくりゆっくり進んで行く

遠くにラパス市街の夜景が見えてきた 美しい
時間に余裕があればじっと留まって眺めたいくらい
遠くに光る灯りはチカチカと揺れながら輝いている
どこか火山口の雰囲気さえ伺わさせる

途中行きが切れるも少しの休憩と平地で
落ち着かせれる程度
マジで今回はイケる!

そしてその気持ちとは裏腹に
天気はさらに悪化
吹雪いてきたー
マジでやめてくれ
せっかく体調もコンディションもバッチリなのに…
それでもガイドと2人着実に登って行く
だんだんと夜闇から白みを帯びてきた
晴れとったら朝日が最高にキレイじゃったろーに

横なぶりの吹雪を体全体に受けながら
最終難関頂上のクリフの下までやってきた
しかし、この時点ですでに6時45分
下山開始予定の6時半をオーバーしとった

暖かくなると雪崩の危険性も上がるため
早めの下山は必須
そして何よりこの天候と視界で
この尾根状のクリフを登るのは危険すぎる
とのガイドの判断と
どうせ登っても何も見えないこの状況に嫌気がさした自分の判断とで
登頂間もなくして下山することに

体力を考慮してもあそこからの1時間のアタックは危険すぎた
下山の足取りは最高に重く
ガイドに命綱で引っ張られながら下って行く
途中休憩をお願いしても
早く降りないと死ぬぞ!
とハッパをかけながら
もう息絶え絶えに意識朦朧とする中
足だけを前に前に動かした
あー早くロッジに帰りてー
しんどすぎる
こんなことなら早めに引き返せばよかった…
明るくなって気づいたけど
ここはクレバスだらけの登山道じゃった
こんなあぶねーとこ暗闇の中登ってきたかと思うとゾッとするわ

なんとかなんとかハイキャンプまで戻り
1時間の小休憩後
普段なら1時間半のベースキャンプまでの帰路を3時間要した
雪が降ったせいで滑って滑って進みゃーせんわ

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キリマンジャロにつづき
またしても登山失敗した
高所トレッキングにはこの体は向いてません
分かっとんじゃけど 一回くらい登頂してーわ!
あー疲れた。